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#Alert-2025
UltrablockディスクエンクロージャのCCESMに関して起りうる問題について

問題の概要:

UltrablockディスクエンクロージャのCCESM(Carrera Cluster Enclosure Services Module)に関して起りうる問題について。

障害例 #1(不具合IA32SCSI-539):

CCESMが誤った(Spurious)リセットを検知する現象が、フィールドで増加してきています。このイベントに対して、CCESMからいくつか種類の動作がおこる可能性があります。このリセットがおこった場合、CCESMがその監視しているデバイスに関して、データのフォーマットは正しい(Valid)が、内容が正しくない(Incorrect)データを返す場合があります。この動作はCCESMのポーリング動作のタイミングに関連していると考えられます。 この現象が発生すると、次のような症状が起こります。

CCESMはエンクロージャ内のデバイスがOOS(Out Of Service)であるとみなし、その結果多くの種類の障害Callをあげます。そのCallの内容はCCESMから返るデータに基づいており、 複数のものが合わさっている場合もあります。この問題を識別する主要な特徴として、このエラーが多くの場合一過的である点があります。 OOSになったデバイスは、特別なオペレーションを行うことなく、短時間のうちにサービスに戻ります。(稀に、問題発生後、ディスクの二重化など手動によるオペレーションが必要な場合があります。)

例:

温度センサー故障
AlarmMessage = "Temperature sensor '40/130' broken. ";
AlarmMessage = "Temperature sensor '40/131' broken. ";
AlarmMessage = "Temperature sensor '40/132' broken. ";

ESM故障
AlarmMessage = "SCSI enclosure electronics module '40/121' broken. ";

ファン故障
AlarmMessage = "Fan '40/111' broken. ";
AlarmMessage = "Speed sensor '40/112/140' broken. ";

複数のディスクが一時的にオフラインとなり、すぐにオンライン、再同期、 再ミラーリングされる場合
AlarmMessage = "Unknown state/reason based alarm....";

もし、オフラインとなるディスクが二重化されていない(SIMPLEXED)の場合には、このディスクに対するアクセスが失われます

障害例 #2(不具合IA32SCSI-556):

ftSMCにおいてUltrablocの4つの温度センサーがいずれも'BROKEN'となる問題があります。エンクロージャの前面のLEDにある故障のランプがONとなります。温度センサーのステータスは'BROKEN'のまま変わりません。この状況は電源の1つを挿抜すること、あるいはそれぞれの電源を順番に挿抜することによりクリアすることができます。

対応策:

不具合IA32SCSI-539およびIA32SCSI-556の修正は、CCESMのファームウェアおよびこれに対応するSRASESドライバに含まれています。次のバージョンへのアップグレードが必要です。

CCESMファームウェア: rev K0.0 A0.165
SRASESドライバ: ftOS バージョン 2.1

注記: これまで本ページでは、不具合IA32SCSI-539の影響を軽減するため機能がftOSのバージョン1.3.1.5及び1.4.0.2に含まれている、と掲載してありました
これらのバージョンに含まれる修正は、CCESMの誤った(Spurious)リセットの検知を抑制するのではなく、SRASESドライバ内で受け取ったエラー情報を無害なデータとして取り扱うことで不要なエラーを抑制していました。このため、これらのリリースを使用していただいた場合にも、なお類似のエラーを誤検知する場合が報告されていました。

上記の通り記載しました修正は、CCESMのベンダーによる修正版ファームウェアがリリースされたのに伴うものです。この修正版では、CCESMのデータが正しく、新しいデータであることが確認されるまでコントローラに送られないようにされています。CCESMモジュールはリセット/フェイルオーバーの状態の後、有効なCCESMデータが得られるまで、ビジー状態を返します。リリース2.1のSRASESドライバには、この新しいファームウェアとともにこの状態を検知/記録する機能が含まれています。新しいCCESMファームウェアはこれ以前のftServer S/Wとも使用可能ですが、SRASESドライバの変更がないため十分に効果を活かせない場合があります。

注記2: 本アラート公開後、不具合の修正を含むファームウェアおよびftOSを適用したシステムで類似のアラームが報告されています。

ESM故障に関するアラーム - 念のためftSMCで当該ESMのステータスをご確認願います。ESMのステータスがOnlineとなっている場合には、次のような理由で発生しているアラームですので、システムの動作に影響はございません。
今回のファームウェアの修正では、そのアラームの起因となるCCESMのリセット/フェイルオーバーを抑制するのではなく、その際取得される誤ったデータをCCESMがSRASESドライバに送信されないようにすることで問題を回避しています。CCESMでリセット/フェイルオーバーが発生すること自体は、このUltraBlockエンクロージャの仕様であり特に問題ではありません。

温度センサー故障に関するアラーム -このアラームはエンクロージャの電源に関連した問題であると考えています。この問題を引き起こすことがわかった電源装置をテストのため製造元へ送付していますが、現時点では決定的な原因は突き止められていません。製造元ではこの件について調査を継続中です。もし上記解決策に示しました修正済みファームウェアを適用したシステムでこの問題が発生した場合には、センサーをクリアするために一度に1つずつ各電源を挿抜してください。

影響:

fftServer 6500 および 5240 システム。 オプションとしてUltrablockディスクエンクロージャを使用しているftServer 3200、3300 および 5600 システム。

対象リソース:

ftServer System Software 2.0以前のリリース全て。

ドキュメント:

この問題は、不具合番号 IA32SCSI-539/IA32SCSI-556/IA32SCSI-588 に登録されています。

その他ご質問、ご不明な点、または万が一問題が発生した場合は、保守契約窓口にご連絡下さい。

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