ニュース:2005年11月24日

ストラタスとNEC、共同製品開発、
フォールト・トレラントサーバ提供における業務提携を強化
~NEC、ストラタスに900万米ドルの出資~

2005年11月24日(US時間)、マサチューセッツ州メイナード発-米ストラタステクノロジー(本社:米国マサチューセッツ州 メイナード、社長兼最高経営責任者: David J. Laurello、以下ストラタス)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:金杉 明信、以下NEC)は、本日、フォールト・トレラントサーバ分野おいて、協業を強化し、長期におけるハードウェア製品の共同開発と製造に関する二つの10年にわたる提携契約の確立に合意しました。NECはまた、高可用性サーバ市場の成長性を見込み、ストラタスに900万米ドルの現金出資を行い、資本提携を強化しました。

ストラタスとNECはこのたびの提携で、技術のクロスライセンスと、将来のフォールト・トレラントコンピュータサーバの開発で密接に技術提携し、コアとなるフォールト・トレラントテクノロジーを相互に提供します。25年以上に渡り開発を行ってきた専門的技術を用いて、ストラタスは継続したサーバオペレーションを可能にする独自高可用性ソフトウェアを提供します。NECには、ハードウェアデザインと、ストラタスがNECから購入するハードウェアプラットホームの製造を行います。各社は、特有な市場要求に対し、各社それぞれの特徴と機能性を加え、Windows®とLinux®が稼動する環境向けに独自のフォールト・トレラントサーバブランドを販売します。ストラタスとNECはこのたびの提携により最初に共同開発するサーバを2006年下期からの提供を開始する予定です。

ストラタステクノロジー米国本社ソフトウェアエンジニアリング担当副社長であるウィリアム デュルリー(William Drury)は、次のように述べています。「レッドハット社と我々との関係は、今日あるもっとも信頼性の高いサーバ・プラットフォーム上でLinuxオペレーションシステムが稼動するというオプションにより、成長し続けるハイアベイラビリティ・サーバ市場への間口をより大きく広げます」。最近のIDCレポートによると、ワールドワイドにおける高可用性サーバ市場は成長し続け、2008年まで14.3パーセントの年成長率が見込まれ、その中でもLinuxサーバは63パーセントの年成長率を見込まれるほどに急成長を遂げるであろうと推測されています。

研究開発費用をNECと分担することによって、ストラタスはソフトウェア開発とエンタープライズ・コンサルティングサービスの投資を拡充しながら、コストと人員の削減を行うことを期待しています。米ストラタス、社長兼最高経営責任者であるDavid J. Laurello(デービッド J. ロレーロ)は次のように述べています。「ストラタスとNECとの提携は、エンタープライズ向けに付加価値のある高可用性のソリューションサービスへフォーカスすることを可能にし、フォールト・トレラントソフトウェア開発への投資を増強し、顧客やパートナーに業界をリードするフォールト・トレラントサーバを提供し続けることを可能にします。」そしてまた次のように述べています。「また、私たちが製品開発提携にもたらす同じコアテクノロジーは、顧客の最も重要なビジネスプロセスの連続可用性を確実にすることを支援する、私たちのコンサルティングとマネージド・サービスの基盤です。ストラタスのContinuous Processing®テクノロジーは、私たちのソリューションサービス戦略とNECとの提携の要になります。」

このたびのパートナーシップでは、通信事業者やエンタープライズテレフォニー、資金決済、証券取引、クレジットカード処理、製造業、警察、消防などのコンピュータ支援による緊急通報、セキュリティ、およびコールセンターのようなビジネス・クリティカルおよびミッション・クリティカルなオペレーションに構築されたサーバを生み出すことができます。1999年以来、NECとストラタスは、ハードウェアとソフトウェアエンジニアリングプロジェクトで協業して参りました。そして、NECは現在、米国と日本でストラタスと共同開発したフォールト・トレラントサーバをNEC Expressブランドで販売しています。NEC、取締役執行役員専務、小林一彦氏は次のように述べています。「NECがストラタスに投資して業務提携することは、規模と重要性において成長し続ける高可用性サーバ市場への私たちの相互利益を追求するために、大変喜ばしいことです。」そしてまた次のようにも述べています。「私たちの両社独自の強さと能力は、素晴らしい製品を生み出し、世界市場への私たちのアプローチを差別化するのに役立ことでしょう。」

NECの900万米ドルの出資は、ストラタスの資本のおよそ3パーセントになります。主要な投資家は、インベストコープ社、ミッドオーシャン・パートナーズ社、インテルキャピタル社および、ストラタスの役員および従業員です。

インテルRプロセッサベースのftServer製品群の上で99.999パーセント以上の可用性を実現するフォールト・トレラント技術は、OSとアプリケーション間に位置するストラタスシステムソフトウェアとストラタス独自開発のチップセットに組み込まれています。その為、Linuxオペレーション環境のアプリケーションはストラタス フォールト・トレラントサーバ上で、変更や修正なしで使用することができます。

ftServer® について

ftServerは、CPU、メモリ、HDD、PCI、イーサネットなどのハードウェアを2重化し、障害時には片方のコンポーネントを自動で切り離すことによりシステムダウンやデータの損失を回避する無停止型サーバです。デバイスドライバの強化等OSの信頼性向上策などもあり、Windows®上で99.999%を超える連続稼動を実証しています。ハードウェアによる多重化機構により通常のアプリケーションがそのまま動作し迅速な導入・稼動が可能なうえ、障害が発生しても停止しないので、24時間連続稼動や管理者が常駐していないサイトでの運用に最適です。1Way(2CPUで1論理CPU)から4WAY(8CPUで4論理CPU)の構成まで用途に合わせて選択、スケールアップが可能で、高速ストレージなどの接続にも対応しています。ftServerは、24時間サポートセンターでシステム障害を自動モニタリングし、リモートから診断・管理できる機能を組み込んでいるため、遠隔地での無停止連続稼動を実現します。システムに詳しい管理者を常駐させる必要がなく、コストを削減することも可能です。

日本電気株式会社について

ストラタステクノロジー社は、顧客のミッション・クリティカルなビジネスプロセスを実現するための情報システムの可用性の達成と継続を支援することにのみ焦点を置いております。そして連続可用性における25年間のサーバとサービス技術の経験に基づく、製造、医療、通信、金融、警察や消防、物流やその他産業に携わる顧客からの信頼を集める、ソリューション・プロバイダです。

詳細は、Webサイトhttp://www.nec.comをご参照ください。

ストラタステクノロジーについて

25年に渡りContinuous Processing®テクノロジーにフォーカスしてきたストラタステクノロジーは、ミッション・クリティカルなコンピュータベースの業務のために、完全で、連続可用性のあるソリューションを顧客に提供するためにデザインされたサービスとシステムの世界的なリーダーです。ストラタスは、連続可用性を必要とする通信、金融、医療、警察や消防、物流やその他産業に携わる顧客を支援しています。

詳細は、日本国内向けストラタスwebサイト:http://www.stratus.co.jp/

米国ストラタス本社webサイト:http://www.stratus.comをご参照ください。

本件に関する報道お問い合わせ先

日本ストラタステクノロジー株式会社

マーケティング部 駒村 紋

TEL : 03-3234-5562

Email : ftServer.jpn@stratus.com

URL : http://www.stratus.co.jp

登録商標について

Stratusは、Stratus Technologies Bermuda Ltd.の登録商標です。Stratus TechnologiesのロゴはStratus Technologies Bermuda Ltd.の登録商標です。

登録商標Linuxは、Linux Marks Instituteからのサブライセンスに従って使用されています。Linux Mark InstituteはLinus Tolvaldsの唯一のライセンシーです。Linus Tolvaldsは、全世界における本商標の所有権を保持しています。

Microsoft、Windowsは米国Microsoft Corporationの登録商標です。

その他、記載の会社名、製品名およびサービス名等の登録商標は、それぞれの会社の商標または登録商標です。