【ASP】
6,000社をつなぐEDIを展開する日立情報システムズ、仮想化とftServerで高品質な可用性をシンプルに実現
日立情報システムズのワンストップ型EDIサービス「EDIWorks」は業種に捉われない汎用的な企業間データ交換サービスである。
VMwareによる仮想化技術と無停止型サーバであるftServerを組合せ、さらなる高可用性とお客様への高いサービスレベルを実現する。
日立情報システムズは、昭和34年の設立以来、常にお客様のニーズにあわせたソリューションを提供してきた。ワンストップ型EDIサービス「EDIWorks」は、今年で創立50周年を迎える同社の経験と技術を投入したEDI(企業間データ交換)システムであり、日本電子工業振興協会 (JEIDA)標準規格や企業固有規格など、複数規格の同時処理を実現している。「EDIWorks」が稼働する同社の千里データセンタは、 ISO20000/ ISO27001認証取得に裏付けられる国内最高レベルの安全性とセキュリティを兼ね備えた都市型データセンタであり、安全でセキュアなEDIサービスを支えているのだ。
「EDIWorks」は、6,000社を超える企業を接続し、月間7,500万件取引を処理する規模に至っているため、万一サービスダウンが発生すれば多くのお客様業務を停止させてしまう。このため同社が最も重要視するのは高いレベルでの信頼性確保であり、サービスの堅牢さである。同社の方針は一貫して高い可用性の追求であり、サーバ老朽化に伴うシステム改修においてもさらなる信頼性確保が最重要課題であった。
「EDIWorks」では、アプリケーションを複数サーバに分散することで可用性向上を図ってきた。Web系についてはネットワーク・ロードバランサを用いて分散環境を構築し、一般的に分散は難しいとされているバッチ処理についても自社開発したミドルウェアを用いて分散環境を実現するなど、様々な手法で可用性とパフォーマンスの問題に対処している。
その一方で、データベースやEDIゲートウェイなどの一部機能はシングルポイントサーバ(構造上分散環境を構築できないサーバ)として存在しており、システム改修における重要な改善ポイントとなっていた。「EDIWorks」を完全にオープン化した2004年、設備増強を行った2006年にも可用性の向上を検討し、クラスタ構成とN+1スタンバイを採用している。しかし、この構成にはいくつかの課題があったと、「EDIWorks」でソフトウェアとプラットフォーム設計を担当する同社関西支社主任技師の田村峰幸氏は語る。「どんな障害であれ、発生から30分未満で回復させたいと考えています。しかしN+1スタンバイはOS起動に15分、問題の発見から復旧までに最低30分を必要とします。このためデータベースなどのシングルポイントサーバにN+1スタンバイを適用するには不安がありました。フェールオーバ構成であるクラスタは、その構成ゆえの問題から信頼性を下げるという危惧を持っていました。」クラスタ構成の問題について田村氏は説明を続ける。「例えば、クラスタ構成にベンダから提供されるセキュリティパッチを適用する場合、通常に比べて手順が複雑です。複雑な手順は作業ミスにつながり、復旧までに時間を要します。これはサービス停止に直結するため私どもには致命的です。だからといってパッチを適用しないとセキュリティレベルの低い危険な状態が続きます。加えてテスト環境でクラスタ構成を正確に再現することは難しく、パッチの適用の結果は試してみないとわかりません。これは、高い可用性の追求を事業方針とする私どもにとって、危険な構成に見えるのです。」
さらなる高可用性の追求のため、同社では2006年から仮想化技術の検証を行っており、その結果、VMwareに代表される仮想化技術は、障害の復旧や根本原因分析、ハードウェアのメンテナンスやパッチの適用において高い可用性と利便性をもたらすとの結論に至ったのである。クラスタ構成では難しかったパッチ適用後の障害回復も、仮想化された環境では、パッチ適用前の状態に復元することができ、容易に復旧できるのだ。しかし、仮想化にもいくつかの技術的な課題があった。仮想化によって増大した障害発生時のインパクト、問題切り分けの複雑さ、そしてディスクIO性能低下の3点である。
株式会社日立情報システムズ関西支社千里オフィスにて稼働中のftServer
仮想化によって物理的なハードウェア台数は減少し、結果一台のハードウェア障害が及ぼす影響範囲は広くなる。仮想化によって拡大したハードウェア障害のインパクトを解消するには、ハードウェアのあらゆるコンポーネントが二重化された無停止型サーバが不可欠だと考えられた。そこで選定にあがったのが VMwareをバンドルしたストラタスのftServerである。一般的に無停止サーバは通常のサーバよりも価格が高く、費用面の問題を懸念したが、仮想化によって論理サーバあたりのコストを抑えることができ、費用面の障壁は低くなった。
問題切り分けの課題は、仮想化によってハードウェアとVMwareの責任境界が不明瞭となり障害復旧に手間取る懸念であった。「責任境界を明確にするため VMwareも含めたハードウェアのサポートを希望していました。これは譲ることのできない条件でしたが、ストラタスはYesといってくれたのです。ストラタスからの提案は当社が望んでいたことそのものでした。」と田村氏は語る。
「仮想化による最大の課題はオーバヘッドによるディスクIOの性能低下です。事前の検証により、パフォーマンス低下は許容範囲には収まるだろうと想定していました。しかし仮想化前のパフォーマンスをどの程度維持できるかは依然大きな懸念事項でした。その懸念をストラタスは共有し、自社製品の提案に留まらず、複数ベンダの製品の中から最適なディスクでRAID1+0の構成を提案してくれました。結果、期待以上のパフォーマンスを確保できたと考えています。」同社は、こうしたストラタスの高レベルの提案力も高く評価したのだ。
「EDIWorks」には3台のftServerが導入され、データベース、EDIゲートウェイなど複数のシングルポイントサーバがVMware上で稼働中だ。導入は問題なくスムーズに行われ、稼働から今日にかけてもシステムは安定稼働を続けている。
現在は業務拡大による増設サーバをftServerに展開しているが、今後は既存のシングルポイントサーバを仮想化し、最終的には14台の仮想サーバがftServer上で稼動する計画となっている。
常に高い可用性を追求し、お客様の信頼を守り続ける。そして、それこそが自社のビジネスを成長させる。ストラタスの無停止型サーバftServerが、日立情報システムズと「EDIWorks」につながる6,000社のビジネスを支えている。
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株式会社日立情報システムズ関西支社 第二システム本部プラットフォーム設計部 主任技師 田村峰幸氏 |
| 社名 | 株式会社日立情報システムズ |
| 本社/支社所在地 | 本社:〒141-8672 東京都品川区大崎1-2-1 ■ 株式会社日立情報システムズ関西支社 〒530-6111 大阪市北区中之島3-3-23 中之島ダイビル ■ 株式会社日立情報システムズ関西支社 千里オフィス 〒560-0083 豊中市新千里西町1-2-2 |
| 関西支社/事業内容 | 近畿圏のお客様に対するシステム運用、システム構築、機器・サプライ品販売 |
| URL | http://www.hitachijoho.com/kansai/company/index.html |
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